
トップページ > ゼロから学ぶレセプトオンライン化入門 > 17.電子レセプト時代に応じた審査のあり方に関する報告書
支払基金は、3月15日、電子レセプトに対応した新しい審査体制を
確立することを目的とした、「今後の審査委員会のあり方に
関する検討会」の報告書を提示した。
報告書によると、平成14年から医科の電子レセプトで、画面に
よる審査が開始された。当時の電子化率はわずか 0.7%に
すぎなかった。その後、平成18年の省令改正等を受けて、
レセプトの電子化は急速に進み、平成21年12月受付分では、
71.2%(そのうちオンライン請求は56.4%)という状況にある。
システムチェックの状況を見ると、電子レセプトの
請求件数約2,500万件に対し、査定となったレセプト件数の割合は、
0.23%で、原審査の請求件数に対する査定件数の割合0.85%に比べ、
低いものとなっている(平成21年9月審査分の医科)。
「電子レセプトになると、審査が厳しくなる」という、当初の
懸念は誤りであったことが分かる。
報告書では、電子レセプトにふさわしい審査体制を構築すべきでは
ないかというテーマに対し、(1)47支部に審査委員会は必要か
(2)複数の支部を束ねることにより、大幅な人員削減が可能と
なる、と電子化によって効率化を進めていく必要性を示している。
また、現時点での支部間の格差が指摘されており、請求点数1万点
当たりの原審査査定点数率は、全国平均で約17.7点、最も高い支部
では28.4点、最も低い支部では7.1点で、その差は4.0倍にのぼると
報告されている。この格差を解消するためにも、電子レセプトの
更なる普及と、それに伴うシステムチェックを構築し、審査の
信頼性が高まることを期待しているのである。